やりたいことがわからないときに

いつもいつも、
やりたいことはとっととやったらいいよ、願ったことはちゃんと叶うよ、
って言っています。そして、それは本当にそうだと心底信じています。

わたしは絶対に、自らの身をもって体験して「そうなの」と感じたことしか信じないし言わないから。
だから、これも本当にそうなの。

 

だけど、やりたいことや望むものや願うことが「はっきりわかる」という人は多くないのかもしれない。
また、おなじ一人の人間でも、自分でそれがはっきりわかるときとわからないときもある。

 

そういう、「これ!というものがわからない」「何をしたいかわからない」というときは、だいたい、
疲れているんだよ。疲れてる。それだけ。
「いやいや。そんなことないんですよ。これだけ休んでいるし、仕事をしているわけでもないからそんなに疲れる生活はしていないし」って言う人もいるけれど、自分で自覚できないレベルで、ちゃんと疲れは溜まっているのです。
その疲れというのは、昨日マラソンをしたから、とか、おととい寝不足だったから、とか、そういう直近のレベルの話ではないよ。
何年もかけて、その瞬間はあまり痛みを伴わないボディーブローを受け続けたかのように、地味に蓄積つる疲れがあるんだよ。

 

先日マレーシアにいたとき。
マレーシアでの日々は、東京での日々に比べたらまじで楽で「やらなければならないこと」がない。ヨガクラスをしているわけでもないし、打ち合わせがあるわけでもない。対外的な仕事はないの。
だから日々楽チンなはずなんだけど、滞在1週間が経過しても身体の不調が抜けなかった。めずらしく腰が痛いとか言っていて、明らかにこれは疲労による腰痛の症状。
ちょうどその前3ヶ月間、東京での仕事や活動が忙しくて、肉体的にも精神的にも頑張っていました。でもね、その中身は「自分がやりたくてやっていること」ばかりだから、嫌々やっている何か、というようなストレスではないのだけれど、
新しいことに挑戦したり、誰かに何かをお願いしたり交渉したりする作業には、やっぱり頭も心も使うから、どんなにやりたいことしかなくても、何かをするにはエネルギーを使うのです。そんな3ヶ月を過ごしていました。

そして、それらの作業や仕事から一旦離れて、のんびりのんびりな暮らしをする中で、
ちょうど19日目の朝に「あれ?なんか身体が軽くなっている!昨日までと体感が全然違う」という日がきた。

 

そう、この18日かかってようやく、3ヶ月ぶんの疲労が抜けたの。

 

これはわたしの身体スペックで起きたこと。
だから、誰しもが3ヶ月ぶんの疲労が18日で抜ける、ということではないよ。
また、6ヶ月ぶんの疲労を抜くのには36日必要、ということでもない。そんな簡単な計算式ではない。

ただ、「やりたいことばかりをメインにやっている人が3ヶ月ぶんの疲労を抜けるのに18日かかった」ということね。

 

だからさ、さほどやりたくもない仕事を、生活のために、と言って何年もやってきた人は、
そりゃその疲労を抜くのに、何ヶ月あるいは何年、ってかかると思うのです。
「2週間休んだからじゅうぶん!そろそろ次にやりたいことを見つけよう!」なんて言っても、そう簡単に見つかるわけないよ。だって、疲労が残っていたら、やりたいことを見つける段階に立てないんだもの。

 

そういうときはね、「やりたいこと」というのが「休むこと」「何もしないこと」だったりするんだよ。
「何もやりたくない、がやりたい」の。

 

マイナスレベルまで消耗している状態から、休んで休んで休んで、
ゼロの状態まで回復したら、
次のプラスの段階になってようやく「やりたいこと」にむかえるんだよ。
そしてその「休んで休んで」という期間は、思っている以上に長くかかったりするの。思っている以上、というのは、現代日本社会で「じゅうぶんなお休み」と常識的に考えられているであろう日数よりもはるかに予想以上に、ということ。

 

だから、やりたいことがわからない、というときは焦る必要がないよ。
そう感じるときは「休みたい」のサイン。だから休んだらいい。
そしてじゅうぶんに保養したら、自然と「これやってみたいな」があらわれるよ。そう。やりたいこと、やってみたいことは自然とあらわれるものだからね。無理に「やりたいこと探し」をしにいかなくていい。
無理に「何かを探しにいこう」としているときは、「こんなに休んでいて(何もしていなくて)いいのかな?」という焦りゆえの行動でありがちですから、
そんな感覚があらわれたらとにかく、休もう。それがいいよ。

 

 

 

 

 

 

 

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