結果の出し方

昨年、「おもしろそう!」と首をつっこんでみたプロジェクトがあります。
話を聞いたときに「これ好き!絶対おもしろい!」と思って、ただそれだけの気持ちでわざわざ、交通費と時間をかけて相手に会いに行きました、インドまで。

わたしはこのとおり会社員ではないから、
こんなことに時間とお金をかけても、経費が出るわけでもなにかが保証されているわけでもありません。

そんな状況で、うまくいくのか、利益が出るのか、なんてわからないけれど、
「おもしろそう。話を聞いてみたい」というそれだけで、ナマステインディアしてしまった。

 

インドで初めまして!した相手との時間はとても楽しいもので、それだけで「とりあえず来てよかったな」と思いました。
しかしもちろん、「プロジェクトの話」という出だしで来ているものだから、
そのプロジェクトを上手に動かして結果を出さないと、お金的利益は発生しません。
そうなるともちろん、このときの旅費や交通費は「赤字」ということになります。

 

だからひとは焦って「結果を出そう」とします。
だってそうしないと赤字だもの。

どんなに「来てよかったなぁ」と思うような体験ができても、
「それだけじゃあ仕事にならない。生活はできない」と言うでしょう。

 

たしかに、
「来てよかった」も「結果を出して黒字にする」も物質世界では両方大切なことです。

 

 

このプロジェクトのその後ですけれども、
日本へ戻ってからいくつかのアプローチを考えていたのだけれど、
実はイマイチうまく運んでいませんでした。
だからわたしの賭けた旅費や交通費はまだ赤字のまま。

「その後どうした?」と先方から連絡が来ても、良いお返事を返す事が出来なくて、
すこし後ろめたい気持ちもありました。

 

しかしその一方で、
「絶対におもしろいよな」「有りなんだよなぁ」という根拠のない前向きな気持ちも、わたしの中で消える事がありませんでした。

 

とはいえ、打つ手も特に無い。

 

 

ですので、この件はぼんやりと頭の隅に置いたまま、放っておきました。だって他にやる事がないのだもの。
焦って物事を動かそうとすると、ひとは「どうにかしないと」「もっと営業した方がいいかな」と行動をし始めるけれども、
当たらないところに球を投げてもそれは体力の無駄です。
(体力ありません宣言をしたわたしとしては、もうまじで無駄な力は使いたくない、使えないのです。笑)

 

だから放っておきました。

でも、放る前にいくつか「ここ良さそう…」というところに球は投げておいたの。
このときに球は投げてあったけれど、その時点で良い回答は来ていませんでした。だからそれからは放っておいた、という話です。

 

 

そうして、そんなことをすっかり忘れていた今日。
あのときに球を投げたある人から急に連絡がきた!

それがどう動いてゆくのかはわからないけれど、
来た連絡の内容がこれまた「おもしろそう」なもの。
だから、これまたすぐに結果が出たわけでないけれども、
少なくとも確実に出来事が動き出しました。

 

「おもしろそう」と感じるように動いているのだもの、
絶対に悪いようにはならない。というか良いようにしか進まない。

ただ、「結果」が出るのはすぐ!かもしれないし、時間がかかるかもしれない。それはわからない。
そしてどのような過程で展開してゆくのかもわからない。
けれどもなにか、「良い方に動いている」ことだけは確実。

 

 

こんなふうに物事を捉えたら、仕事や人生も気楽になるんじゃないかな?

すぐに結果を出さなくちゃ!
損をしたらもったいない!
赤字は恥ずかしい!

…と思っているから
気持ち的に追い込まれてしまうのです。窮屈になったり苦しくなったりするのです。
特に「好きなことをやっている(仕事にしている)のに嫌になってしまう」という人は、このパターンが多いのではないかな?
せっかく好きなことをやっているのに、
好き、と、損をしたらいけない(お金にしないといけない)、損したくない、を一緒にしてしまうから。
せっかくの「好き」が損や赤字という、マイナスに負けてしまう。その結果「もう嫌」となってしまう。

 

おもしろい!楽しい!の時点ですでに損はしていませんよ、だから大丈夫。
損なんてことは絶対に無い。体験できただけすでに得になっていますから。

そんな気持ちでいながら、投げるところに球を投げておいたら、
然るべきときに球は返ってくるものです。

そのキャッチボールが何回か続いたら、そのうち「結果」も出るのです。
想定していた「すぐに!」ではないかもしれないけれど、ね。

 

「おもしろそう」「好き」「やりたい」「こうしたい」という、自分の気持ちが指し示すことを信じる。
そしてそれに従って行動をする。
ピンとくるところに球を投げておく。
あとは放っておいて、その結果をのんびり待つ(このときに焦らないのが最大のコツ)。

 

この順番だけやっておいたら、あとは然るべきようになります。そのうちに結果が出るんだね、勝手に。

その結果がいつ現れるかはわからないから、
いくつもの種と球を投げておいたらいいね。
いくつも投げておいたら、それぞれの結果が「いつ出るかな」にとらわれなくなるし(たくさんあればあっただけ忘れてしまうから執着しなくなるし)、
ひとつの結果を出すことに焦らなくても済むものね。

 

 

物事の動かし方のコツがすこし掴めた気がしたよ。

 

 

 

 

 

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