昼過ぎの着替え

ちかくまでパンを買いに行こうかな、と思っていたのに、
怪しいなぁと思っていた空模様は案の定、怪しいを通り越して完全な超雨!となった昼過ぎ。

ちょうど「これが着たい!」というお洋服があったから、それに着替えました。

出かける予定がなくなったのに、家にいるだけなのに、
なぜか昼過ぎに「着たくなった服に着替え直す」という、一般的にみたらきっと謎の行動。

 

「出かけるから」「ここへ行くから」
だから、着替えよう!という行動が一般的かもしれません。

もちろんわたしも、そうするときもあります。

 

お食事に行くから。
ちょっと良いホテルでハイティーをするから。
お寺に行くから。
ヨガクラスがあるから。
インド人友人のお宅に遊びに行くから。

そういう、状況に合わせたファッションを選ぶこともとても好きです。

 

しかし、そのような「状況に合わせた」のときでも、大前提として
「自分の気持ちにしっくりハマる。自分のお気に入りである」
という感覚は絶対に大切にします。

まわり(状況)に合わせるため、と言って、自分の好みや気持ちをないがしろにすることは絶対にしない。
ベン図の(ベン図ってなんだっけ?という人は検索してみて。絶対にみたことのあるあの図です、あれをベン図と言います)ちょうど重なっている真ん中のところを選ぶ、という感じです。
「自分の気持ちにしっくりハマっていて」かつ「状況にもマッチしている」
という、両方を満たすファッションを選びます。

 

けれどもこれが、日頃から、
「まわり(状況)に合わせたものを選ぶ」
というだけの選択の仕方をしていると、
「これが着たい。これが好き」という感覚や気分を大切にすることをすっかり忘れてしまいます。
そうすると、外出しないのに、家にいるだけなのに「着替えよう」なんていうことは絶対に起きません。だって、「これが着たい」という感覚を完全に忘れてしまっているのに、忘れているものが自然に浮上してくるわけがないのです。

そしてその場合、感覚よりも思考の方がより優先的に働いてしまうから、
「わざわざ着替える必要ある?」
「洗濯物が増えるよ」
「家にいるだけなのに無駄じゃない?」
と頭で考えてしまうのです。そうなると余計に「外出予定はないのに、着替えたい服に着替え直す」なんてことはしなくなります。
「外出予定はない、家にいる」という状況だったら、まわり(状況)に合わせるとしたら、着替える必要はないものね。けれども、
「外出の予定はない。家にいる」という状況だからこそ、家で快適に過ごせる服を選べばいいし、家だからこそ、状況(お食事先やハイティーやヨガクラスといった例の)をまったく無視して好きなファッションを選ぶことができるはず。

 

外出しないから、家にいるから=部屋着でいいや。着古したTシャツでいいや。

ではなくて。

 

外出しないから、家にいるから=まわり(状況)に関わらない好きなファッションがなんでも選べるじゃん

と考えて。そこに「これが着たい。これが好き」という感覚や好みをかけ合わせたら、
本当に「今」「着たい服」が選べるようになります。
外出しない、となると、出かける「予定」という時間の制限もないからこそ、
「今」着替えたいという、その感覚も大切にすることができます。

 

家にいるから適当でいいや、ではなくて、
家にいるから何も気にせず好きなものが選べる、
いつでも選べる、
と考えるのです。
そうすると、
何の予定も用事もないのに突然、気分に合わせて着替えをし始める、という、
一般的にみたら謎に見える行動が起きるのです。

でもね、こういうことを繰り返していると、
自分の感覚をキャッチすること、がとても上手になってゆく。
「これがしたい」「あれがいい」「これは嫌」「なんか違う感じがする」
という、「根拠はないけれどもそうである」という感覚をつかむことが上手になってきて、
自分で自分のその感覚をつかめるようになると、その結果、自分の選択や自分自身に自信を持つことができるようになります。

 

だからやっぱり、
「無駄」な行動ではないし、
「謎」な行動でもないんだよ。

それどころか本当は、この昼過ぎの着替えのような行動が最も大切なのですよ。

 

 

 

 

 

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