最近ある打ち合わせをしたときに、
「実は他にもヨガのクラス受けたのですが、やっぱりtomokoさんにお願いしたくて」
と、言いづらそうに、そしてうれしいお仕事の依頼をいただきました。
わたしにとっては、とてもとてもうれしいことなのに、
話を切り出す方は言いづらそうだったのが印象的。
きっと「他のクラスを受けた」という点が、浮気しましたー!みたいな感じでちょっとうしろめたいのかな。その気持ちはたしかに想像できる。
お仕事の依頼のみならず、
クラスを受けてくださる生徒さんもこういうことがよくある。
「他の先生のクラスを受けた」とは言いづらいような雰囲気が。
わたしは、他の先生のクラスやヨガの流派も受けてみてほしいと思っています。
そして「他も色々受けたけれど、やっぱりここがいい!」って選んでもらえたら、
もう何よりもうれしい。
大海の中からtomokoを選んでもらいたいのです。井の中の蛙では在りたくないから。
他の先生や流派のクラスを受けた生徒さんが、わたしのところよりも合うクラスや先生を見つけてしまうかもしれない。それも確かにあるけれど、それならそれで良いのです。
だって、気にいるところで続けてもらうのがお互いにとって一番気持ちいいでしょ。
逆にヨガ教師仲間を見ていると、他の流派のクラスをボロクソ言っている先生もたまにいる(あと「ヨガはひとりの師について学んで行くべきものだ」と主張していて、つまり他のクラスは受けるなと暗に言っている人もいる)けれど、
それって、他の先生と自分を比較されたときに自分が選ばれないかもしれない、という恐れが心のベースにあるのではないかな、と思うのです。
選択肢が増える、ということは当然ライバルも増えるわけで。ライバルが増えたら自分が選ばれる可能性は低くなるような気がするものね。だから、自分が選ばれる可能性を高く保っておくために選択肢を減らしておきたい。
…うん、ダサいわ。
個人セッションや相談を受ける際、恋愛についてのご相談いただくこともよくあるけれど、
恋愛ネタでも、上記の仕事の話と共通項があると思っています。
恋愛の場合、相手が浮気をしているとか、自分の他にもパートナーがいるとか、相手は趣味や友人にばかり時間を費やしている、だとか。よく聞きます(なぜか最近特にその手の話が立て続いている)。
それらの話も「うんうん、それで?」という感じです(実際そんな返事ばかりしている笑)。
どんなに他に人がいようと趣味があろうとどこかへ行っていようと、そういういろんな選択肢があるなかから、「やっぱりここが一番」と選ばれるのが最強じゃないですか。
そしてどうせ一番に選ばれるのだったら、まわりにどんな選択肢(人でも物でも趣味でも出来事でも)があったとしても関係ないでしょ。だってどうせ一番なんだもん。
だから、そのような相談を受けても「それで?」以外の返答が出ない。笑
これって「わたし」以外の選択肢が存在していることが問題なのではなくて、
わたしが一番に選ばれないかもしれない、という不安や心配が問題なんだよね。
しかし、どれを選ぶかは相手が決めることだから自分には決められないことです。コントロールできないものはコントロールできないよ。相手の決定権は相手のものですから。コントロールできないものをどうにかしよう、ってことは本気でそもそも無理。そんな自分に裁量のないことを心配するエネルギーも時間も無駄だよ。
自分が出来るのは、自分にとっての一番を選ぶこと。
良いと思うものも、好きなものも選べる。これは出来る。
だから、選ばれないかもしれないことに不安や心配をするエネルギー(それまじで全く無駄だから。エネルギーの無駄遣いだから)を、
自分が良いと思うこと好きなことに傾けたら良いですよ。
そしてどんどん、自分にとっての良い!とか好き!とかを積み重ねていくと、
だんだん自分が良いと思う世界や好きなことやものに囲まれてきて心地が良くなるし、自分が心地よい状況を作った自分にも自信が生まれてきて、
「誰かに選ばれる選ばれない」ということがどうでもよくなってくる。誰かから選ばれても選ばれなくても、自分が自分を一番に選らんでいるからね。
すでに「一番」の座についちゃってるから、他の誰かから選ばれる選ばれない、がどうでもよくなるの。
そしておもしろいのは、
この境地に達すると、自ずと他の誰かからも「選ばれてしまう」のですよ。
あれ?どうでもよくなった途端に「相手から選ばれたかった」という願いが叶った、みたいなことが起きる。
だから、相手のまわりにどんな選択肢があろうと増えようと関係ないよ。
相手から選ばれるかどうかも関係ない。
そんなことに目を向ける余裕があったら、その間に自分にとっての良いと好きを積み重ねておく。
良いと感じることに誇りをもって。
好きなことに誇りをもって。
仕事に誇りをもって。
自分に誇りをもって。
そうしているといつのまにか、
ちゃんと「一番に選ばれる」存在になっていますよ。