いかなるときも選択は意識的に

インドネタを書いていきます!と宣言した矢先。
大きな講座を終えて力尽きたのか、思い切り体調を崩しました。

 

発熱こそないものの、身体がだるくて痛くて、
鼻水が止まらなくて、とにかく起きていられない。
体感的に、重篤な病気ではないとはわかっていたものの、
とても辛かった。

 

ちょうど先日のインドで購入してきた、アーユルヴェーディックのお薬があったので、それを服用してひたすら眠ることにしました。

このお薬と薬を購入した薬局は、思い出の、そしてわたしを救ってくれた薬局で薬剤師さんなのです。

わたしが初めてインド旅をしたとき。
初めて到着したリシケシの街で急に熱が出てしまったのだけれど、
日本から薬の類を一切持って行っていなかったために、どうすることもできずに困っていました。
発熱が思いのほか高すぎて(薬は持っていないくせに体温計だけは持っていた。当時のわたしの荷物が謎すぎる。笑)起きていられぬほど辛い身体を引きずって、街の「薬局」という店に着きました。

そこで、店のおじさんに症状を訴えたら、返ってきたのが、
「ケミカルの薬とアーユルヴェーディックの薬、どっちがいい?」
という言葉。

当時、初インドのわたしは「さすがインド。薬もそんなチョイスかよ!」とぼんやりした頭で思いながら、せっかくインドだし、ということでアーユルヴェーディックの薬をオーダーしました。
そして処方された錠剤は、もちろん見覚えがないものだし、ヒンディー語しか書いていなくてもはや何なのかわからないし。信じられるのは、目の前のおじさんが処方してくれた、という事実だけ。
おじさんの見立てを信じるしかない。
「1日に2回、これとこれを飲んでよく寝て。何も食べないでいいから。寝て」
という言葉を信じて、その通りに丸2日過ごしました。

そして3日目。
朝起きたら劇的に回復していました。

その薬の成分が何だったのか、もう全然わからなかったけれど。
効いちゃった、そして治った、というのは事実。事実は事実。もうしょうがない。

 

でね、今回インドに行く際に、
日本でアーユルヴェーダのセラピストをしている友人から、
「時間があったら薬局で買ってきてほしい」と頼まれていたお薬がありました。
わたしは、そこまで深いアーユルヴェーダの知識はないから、言われた通りのものをおつかいするだけのつもりで、メモを持ってあの薬局へ行きました。数年前に、わたしにばっちりな処方をしてくれた、あのおじさんの店へ。

「またきたよ」という世間話をしながら、お買い物リストのメモを見せると、
出てきたのは…あのときわたしに処方されたあの錠剤でした。

数年経って、あのときの薬が「何というもので何だったのか」が判明した!

依頼してくれたいた友人も、その薬剤師のおじさんも、
「これは良い薬だよ」と言うし、
それが効くことは数年前に身をもって証明済なので、頼まれていた分とは別に、自分で使用する分も購入してきました。
またその錠剤とは別に、「これは免疫を上げるよ。これも良いよ」と聞いたものも個人的にお買い上げ。こちらは粉末のお薬。

(アーユルヴェーダは薬といっても、基本的にハーブの粉とかハーブの錠剤とかそう言うものだけれど。)

 

 

そうして購入してきたものをこんなにすぐ服用することになろうとは思っていなかったけれど、
体調を崩したゆえ、早速飲んでみました。
そしていつだかのこのおじさんの教えをまもって「食べないでいいから寝る」を実践したところ。

死ぬかと思った(大げさ。笑 でもそれほど辛かったよ!)1日半を超えて、急激に回復傾向に向かい始めました。

 

今回も効いたよ、アーユルヴェーダ!リシケシの薬局のおじさん、ありがとう!

 

 

こんなことを書くと、アーユルヴェーダすごいでしょ?おすすめだよ!と言う風に聞こえるかもしれませんが、
決してそういうことではありません。

 

大事なのは、おじさんの一番最初の言葉です。

「ケミカルの薬とアーユルヴェーディックの薬、どっちがいい?」

これこれ。
インドなんて、アーユルヴェーダ本場の国だけれども、
それでも選択は平等にどちらもあります。

西洋の薬にも伝統医療の薬にも、長所も短所もある。

早く症状を抑える必要があるときには、西洋の薬はその効力を発揮するだろうし、
喫緊な重篤な症状でなければ、不要な負担をかけずに調整できる伝統医療の薬が合うかもしれません。

 

その場その現状に合わせて、そのときにより適した方を選ぶ、ということが大事なのです。

そのときにより適した方を選べば、それは一番効きますよ。だって、「一番適したやつ」を選んでいるのだもの。そりゃ効くでしょう。

 

その場やその現状、そして自分の体感は、自分以外の誰かがわかるものではありません。
自分の体感なんて、自分以外の人がわかるわけないでしょう。自分で感じる自分の感覚、なのだから。

 

だからね、自分の体感をちゃんと自分で感じて、
そして「これ」というものを自分で選ぶのですよ。
誰か、権威や知識がある人に選んでもらったものが効くのではないよ。

そうやって自分で選んだふさわしいものは、必ずちゃんと良いように作用します。効きますよ。

 

 

病気のとき、どこか不具合があるときこそ特に、
自分の選択を丁寧に。意識的に。してください。

 

いかなるときも選択は意識的に。

 

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