文句を言わなくて済む生き方

数日前にインドで、
スペイン人の友人とインド人の友人とわたし、で朝食をとることになりました。

本当はその前日に会おう!という予定だったのだけれど、
わたしの予定がズレて時間が取れなくて、「翌朝に変更してー」となったもの。
“翌朝”というこの日も、わたしは11時に別の友人と約束をしていたから、
紆余曲折(「11時は無理。もっと早くして」「早い時間は起きたくないよ」という方々のワガママの折り合いをつけるのに紆余曲折しました)の結果、
「それなら朝食をみんなでとりましょう」という話になったのです。

時間と場所が決まって、「では明朝そこで会いましょう」ということに。

 

そして当日の朝。
わたしは、自分のホテルの朝食が食べたくなってしまったんだよね。
今回泊まっていたのは気に入っているところで、なぜ気に入っているかというと「ここの朝食が好き」だから。あと。その前日にそこのスタッフとインド映画の話をしていて、その続きが話したかったの。

というわけなので、「朝食を食べてから待ち合わせに行けばいいやー。そうしよう」ということにしました。
きっと日本の一般的な常識や考え方の中での「良しとされている選択」は、
相手と朝食の約束をしているのだから、勝手に朝食は食べるなんてことはせずに待ち合わせの場所へゆく、でしょう。

しかしそんなのは知りません。
その時に「わたしはここで朝食を食べたい」と感じてしまったのだから、もうそのように行動する以外できないよね。

 

というわけで、
自分のホテルで満足に朝食をとって、待ち合わせに向かいました。

友人の一人が車(インド人)で迎えに来てくれて、乗り込んだ車でまず聞かれたのは「朝食食べた?」。
これから朝食をとる約束をしていた相手に聞く質問じゃないよね。笑 でもウソはつけないから、正直に「食べちゃったよー。あなたは?」と聞いたら、
「わたしも家で食べて来た!」ですって!笑 家のごはんが食べたくなったから、って。
そして待ち合わせの場所について、もう一人の友人(スペイン人)と「おはよう!ごはんどうする?」という会話になったところ、「今日はあまり朝は食べたい気分じゃないからいらないやー」と言うんですよ。

笑っちゃうよね。

「朝食の約束」をしていたはずなんだけど、
朝食を食べる人は誰もいないという集合になりました。
おかげで、話に集中することができて、おしゃべりを楽しむことができたの。

 

もしこの時に、
「朝食の約束をしているのだから、勝手に自分のホテルで食べてはいけない」と思って、食べたかった自分のホテルの朝食を我慢して、この待ち合わせに向かっていたら。
勝手なことを言うこのインド人とスペイン人に腹が立っていたことでしょう。
「わたしは自分が食べたかったのを我慢して来たのに、二人はなんで勝手なことをしているの?」って。「約束したじゃん!」と怒ったり文句を言ってしまいがち。

 

しかし、自分は食べたいところで食べる、相手も相手の好きなようにする、だと、
どこにも文句は生まれなくて、それどころか、全員が気分に従って好き勝手に行動した結果、
「朝食を一緒にとる」と言う当初の予定どおりではなくなったけれど、「話に集中できる」という一番大切だった出来事に力を注ぐことができた。

 

予定どおりではないけれど、
本意は達成された。

予定どおりにすすめることよりも、
本当にしたいことが叶う方が大切でしょう。

 

全員が「誰かや何かに遠慮をせずに自分の意のままに動く」と物事はうまくしかいかない、という具体例を体験する機会となりました。

そして、
誰かや何かに遠慮して自分が我慢をしてしまうと、相手や展開が予定どおりにすすまなかった時に文句を言うことになってしまう。「わたしは我慢しているのに、あなたはなんで勝手なの?」って。
そんなのってストレスだし、文句が生まれたぶん自分と相手の関係にも距離ができてしまうよ。
だから、文句を言わないで済むようにいるのが一番平和で、そのためには「自分が我慢をしないこと」。これに尽きます。
自分がこうしたいなーああしたいなーということは、自分で叶えてあげること。どこまでも自分の希望を自分で叶える、自分の希望どおりに行動する。

そうしていると自ずと、文句を言わなくて済む生き方になっているのです。

 

文句が生まれなくなるから、ストレスもないし、相手とも世界とも平和な環境が持てるんだよ。
そしてそういう、「一見勝手に生きている」人の集団は、それぞれが自分で自分を満たしているから、
なぜか自分勝手な人々の集団なのに、絶妙な調和が生まれてしまうのです。

この日の朝食事件のように。

 

 

 

 

 

 

 

❤︎記事を読んでミラクル!ハッピー!が起きたら…→豊かさの循環実験

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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