100%だけを伝える

バースデー休暇、といってのんびりしていたここ一週間くらいの間に、
実はきっぱりお断りした案件が2つほどありました。

 

「休暇なんだから、絶対に返信なんてしない!」という意地は自分の気持ちに沿ったこと(正直)ではなく、ただただムダな「意地」でしかないから、
「これは今言っておきたい!」という気持ちが動く内容には、それが仕事に関わるものでも、休暇うんぬん関係なくその場で返信しました。

 

で、この2件とも、けっこう(というかだいぶ)はっきりと自分の意見を伝えたんだよね。

あまりにも納得できないことだったから、「わたしはこのように考えています。感じています。だから同意できません」という感じで。

ここまで言ったら角が立つのではないか…とか、相手が機嫌を損ねたらめんどくさいなーとか思いつつ、
自分がそのように感じたり考えたりしていることは事実なのだから、それをウソなく伝えよう、と。

 

こういう何か(特に相手に反する意見)を伝えるときに、
「そういうところは常識的に良くない」とか「一般的には」のような言い方をしたり、
「あなたのそういうところが良くないよ」という相手を攻撃するような言い方をすると、
たいがいケンカになる、ということが最近わかってきた。

 

まず「常識的に」とか「一般的に」という言い方は、逃げ だよね。
そう思っている感じているのは“自分”なのに、
それを自分の意見として伝えるのではなく、“常識”とか“一般”という、大多数っぽいなにかのせいにして、自分の意見じゃないように見せてる。
自分の意見として言っちゃうと、そこに責任が生じたり覚悟が必要になるから、“自分の”意見という形では言いたくない、という逃げです。

 

「あなたのそういうところが良くない」というのは、相手にとって攻撃にしかならなくて、
だいたい、それが「良いことか悪いことか」なんて誰にも決められないんだよ。
なのに、自分の意見を「正しい」ものにしたいから、相手のことを「悪い」ことにしてるの。
だからもめるの。
良いか悪いかは誰にも決められないんだから、そこで自分が言えることはただひとつ、
「そういうところが、わたしにはこう感じました」という、「わたしがどう感じたか(思ってるか)」のご報告だけ。

わたし(こちら)がどう感じているかは、わたしにしかわからないことだから、間違ってるも合っている、もないもの。
そこは、他人の誰にもジャッジされない、ジャッジできないところ。

 

相手の機嫌や今後の展開を心配して「自分の意見や気持ちを薄める、ごまかす」ようなことはせずに、
そしてまた「自分の意見を絶対に正しいものとして通してやろう」というような過剰なエゴももつことなく、
ちゃんと伝える、けれども不要なことは言わない、という、過不足のないただ100%の意見を伝えるだけ。

 

100%の意見を伝えるだけ、って簡単に聞こえるけれど、
けっこう勇気がいるし、過不足なく100%を伝えるとなると自分の発言や思いを何度も自分で確認しないとできない。

 

でもこの算段でやったら、
今回の2件とも、もめることなくすっきりと片付いてしまったよ。

言うときはどきどきしたけれど、
「あー言って良かった!」という晴れ晴れした結末でした。すっきり!

 

 

 

 

 

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