今週はいよいよツアー引率でインドへ出発です。
(連日インド現地とのやりとりが続いていて、はやくも「インドっぽい」出来事に巻き込まれまくっています。あーむかつく!でもおもしろすぎる!の繰り返しで、嫌になるけど嫌じゃない。笑)
そしてその間に日本では毎年恒例、ヨガの一大イベントヨガフェスタが開催されます。
…ということは。
わたくし、今年はヨガフェスタには出ません。
というか日本におりませんので、遊びにも行けません。
ここ10年ほど、毎年足を運んでいたヨガフェスタ。
一番最初は純粋に、生徒として有名な先生のクラスへ出席していました。
そして翌年はボランティアスタッフとしてお手伝い、
さらに、先生のアシスタント、ステージでのデモンストレーション、
ブースWSで自分のクラスを担当、そしてステージでの講演…と、年を重ねることに担当させていただく仕事が大きく変化してきました。
一番最初は憧れの視線でみていた、あれほど大きな会場でクラスを担当したりステージに立つ先生たち。
いつの間にか、自分がその場所に立つことが出来るようになっていました。
とてもうれしくて、とてもありがたくて、そして誇らしいです。
誇らしいと自分で言うのは、なんだか恥ずかしかったり「調子にのってんじゃねーよ」とどこかから聞こえてきそうでこわいけれど、
でもやっぱり誇らしいこと。だって、憧れの視線で見ていたところに自分が立てている。昔の自分の憧れを現実に叶えたのだもの。誇らしいですよ。
もう認めます。
わたしにとって、それほど大きなものであったイベントに、
今年は行かないという選択をしたのです。
さらっと書いているけれど、これはけっこう大きな決断でした。
今年もお声掛けをいただいていたのだけれども、
それをお断りしてのインド行きです。
今年にはいって特に、自分のやりたいことややるべきことは何だろう?と感じことが多くあって、そのなかで精査する事柄もたくさんありました。
そうして色々と感じ直していたら、
「わたしのクラスを受けたいと言ってくださる方にもっとコミットしたい」
「生き方のすべてがYOGAである、ということを本質的に体現しよう(決意)」
というのが根底にあることに気付いたのです。
で、これを叶えるには大きなステージに出て広く多くのみなさんに知ってもらうことよりも、
目の前で触れ合える生徒さんと面と向かってクラスや体験をともにすることが大事だな、と思い。
それならば、体験そのものすべてがYOGAに結びつくような濃密なことをしよう、というわけで、
インドツアー>ヨガフェスタ というスケジュール組みになりました。
とても納得しているので「ほんとにこのスケジュールで良かったのかな」とか、今更後悔すること事は全く無いけれど、
イベントが迫りSNSやヨガ友からの情報で、ヨガフェスタ話が増えてくると、
やっぱりちょっとドキドキする。
行かない今年にかぎってで何かおもしろいことがあるんじゃないか、とか、
あの人に会えないんだなー、とか、
行っていたら新しい縁が生まれたのかな、とか。
会いたい人にはその場でなくても会えるし、
必要な縁もお仕事もそのイベントでなくてもちゃんと繋がるし。
そんなことはもうじゅうぶんにわかっているはずなのに、
まわりから入ってくる情報に、少なからず揺り動かされます。
だからといって焦りや後悔は生まれなくて、
揺れているのをとただ冷静に見ている。だけ。
揺れているのを観察しつつも、
「やっぱりこの選択で良かったんだわ」という自信もあって、心の奥底でとても安心してる。それも感じています。
これまでと違うことをしたり、
またしても新しいステージに立ったり、
知らない場所へ行くときは、
すべてが未経験の新しいことだから、結果がどうなるかもわからない。
逆に、これまでしてきたことややったことのあることは、
まぁだいたいこんな感じになるでしょう、というのがある程度予測できる。
まったくわかならいことと、ある程度予測できること。
そりゃ、ある程度予測できることのほうが安心だよ。
わからないことへの不安やおそれを感じているとき、
その不安の居心地の悪さを打ち消すための安心感がほしいから、
安心できそうなほう(ある程度予測できること、これまで経験したことのあること、古いこと)に舞い戻りたくなるんだよね。
でも、それをやっている限り、新しいほうへは進めない。
やったことのない新しいこと(それはつまりわからないこと)への不安を感じつつも、
やったことのある古いことの安心の誘惑に負けずに、動く。
そうすると、新しいステージに立てる。新しい扉が開く。
新しいステージは不慣れな場所だから(なんせいままで立ったことがないとこだもん)、
不安になったりちょっと居心地が悪く感じて、
これまた安心できる馴染みの場所(知ってるところ、古いところ)へ舞い戻りたくなるけれど、
そこでも安心の誘惑に負けないでいると、新しいそのステージに自分がちゃんと馴染んでゆきます。
(本当に自分が望んでいなくて水が合わない居心地悪いと感じるところからは立ち去ったら良いと思うけれども。
そうじゃなくて、「不慣れゆえ」居心地悪い感じがしている、というおそれには負けるな、ってこと)
こうやってすこしづつ、自分のステージを新しくしてゆく。
次のステージ、次のステージ、とすすんでゆく。
そのたびに不慣れで不安だったり、居心地が悪かったり、どきどきしたりするけれど、
それでも新しいほうへ進んでゆく。
そうすると、
いつか自分がみた夢や憧れが叶ってゆくのだと思います。
実際に、ただの生徒だったわたしが講演を担当させていただけるまでになったのも、その積み重ねだったんだわ…!(この記事を書きながらいま気がついた)
はじめてアシスタントを担当するとき、はじめてブースWSを担当するとき、
毎度どきどきしつつも、やってきた。
そうしたら、10年前に生徒として見ていた憧れの先生と同じステージにいつの間にか立っていた。
そしていまはまた次の扉をひらくとき。みたい。
これまでの馴染みの場所(ヨガフェスタ)から抜け出して、
新しいほう(インドツアー)へ進んでみるとき。
どきどきしながらも、次の、新しいステージが楽しみだな。